新規の取引きにおいて、その縫製工場の製品品質を事前に見極めることは容易ではありません。
生産の依頼前に、工場サンプルやオリジナルサンプルを確認しますが、
サンプル品は上手な仕上がりだが、量産品では製品品質が劣ることが少なくありません。
サンプルはサンプルメイキング専門の担当者が仕上げます。生産ラインでの担当者とは別なこと一般的です。
現地国内向け、欧米向け、日本向けなど、工場のフロアや生産ラインを分けて、求められる製品仕様や製品品質に合わせて生産を行う縫製工場があります。
しかし、実際にはどの生産ラインで生産されるかは縫製工場のそのときの生産ラインの空き状況などの都合により工場の裁量に委ねられます。
求められる製品品質、納品期日のスケジュール感を縫製工場と共有して、問題のない製品生産の枠組みを考えることが求められます。そのためには、製品を生産する生地工場と縫製工場の業務方針の理解とこちらの求めることを理解してもらうことが要求され、互いの信頼関係が欠かせません。