インド、パキスタンでの生産コストもこの10年、15年で上がりましたが、日本での小売価格を大きく変えなくてはならない程ではありません。
一方で中国での生産コストは大きく上がりました。10年前の2倍以上の見積もり金額を目にすることも珍しくありません。

インド生産では、昨今のEPAの繊維品目に対する関税撤廃により関税はかかりません。
中国生産では、RCEP(アールセップ)軽減税率が導入され、毎年少しずつ関税率が低くなりますが、ゼロになるまでは16年程度かかります。

とは言え中国生産に競争力が無いのではなく、生産国と生産工場の使い分けが大切と考えます。
デパートに納品する高級衣料品、紳士ものスーツ、コートなどの防寒着は中国生産が向いています。
Tシャツなどのシンプルなアパレル製品やエプロンなどの家庭用布製品はインド生産が向いています。
当社のアパレルOEM生産では、製品の種類と求められる品質を判断して、適切な生産国と生産工場を選択します。