バングラディシュで生産するアパレル製品は特別特恵関税(LDC特恵)を受けて、日本への製品輸入時にかかる関税が多くのアパレル製品について、無税で輸入できます。
販売価格競争が厳しい商品は、バングラディシュで多く生産されており、
特に大量生産品においては、関税がかからないことで、利益を出すビジネスモデルがあります。
しかし、バングラディシュの国民の所得が近年上がってきたことで、国際社会ではバングラディシュを後発開発途上国から外す議論が進められています。
バングラディシュは人件費がインドより比較的安く関税が無税であるため、大量生産品ではバングラディシュ生産のコストのメリットが出ていますが、関税がかかるようになれば、日印二国間協定(EPA)がありインド生産は関税が無税なのでインド生産のコストのメリットが出てくるように思います。また、バングラディシュは綿をインドから輸入しているので、将来的にも特恵関税の要件を満たさない可能性が高いと考えることができます。